まぁ、正直言って一月に一冊というスケジュールで書かれたものなのであまり期待はしていませんでしたが、そのレベルの期待よりは上行ってたかなと。
大筋の流れは、虚刀流の使い手である鑢七花が、奇策士とがめと12本の変態刀を集める話。
姉の鑢七実が途中参戦(敵として)したり、最終局面の意外な展開だったり、主人公2人の成長だったり、否定姫だったり真庭忍軍だったり結構色々な要素や思惑が詰まっていて、大筋の流れとしてはかなり面白かったと思うのだが、やはり短期間で書いたんだなーと思ってしまうようなやや雑なところが見られたり。
錆白兵との戦いはきちんと書いてほしかったなぁ。紙面の都合上仕方なかったのかもしれないが、それでも。
西尾節は相変わらずで、理屈とか時代背景とか気にする人はまず読んじゃいけないし、メタ発言が嫌いな人もやめておいた方が良い。
また、バトルに過度な期待をしてはいけない。まぁそれなりに面白いのだが、ちょっとテンポ悪いと思った。
総合的にはサクサク読めて、それなりに面白い話といった感じ。
ボックス価格ではかなり割高に感じるが、中古で一冊約400円で買えたので満足。
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